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さいしょ酒店

安藤正憲さんの写真

西都城駅ロータリーそばにあるさいしょ酒店。ここには県内の多くの焼酎や全国の蔵元から届けられた数々の酒が集められている。
酒匠アドバイザーとしても頼れる店主・税所隆史さんにお話を伺った。

季節限定の『初留垂れ しょっぱな』の写真

都城西駅前にあるさいしょ酒店

安藤正憲さんの写真

店内にはキレイに陳列された美味しそうなお酒が並ぶ

全自動ドラムの写真

珍しい焼酎だって手に入るかも!

建築士の世界から、家業の酒屋へ

さいしょ酒店が開業したのは、昭和30年の5月。税所さんが生まれた年のこと。
まさに生まれたときから店とともに成長してきた税所さんが初めに選んだ仕事は、意外にも建築の世界だった。建築の世界でも頭角を現し、一級建築士として活躍していた税所さんが、家業を継ぐため地元に戻ると言い出したとき、創業者である父はいい顔はしなかったと振り返る。
建築士としての税所さんの実力を認めていたからこそ、複雑な思いもあったのだろう。
「やっぱり自分の誕生の年に店が開かれ、酒に囲まれ、酒と共に育った私にとって、この道に進むことは一番自然なことだったのかも…。ただ、本当に父は何にも口は出さなかったですね。勉強をするための金銭的なバックアップ等は惜しまずしてくれましたが、何の意見も批判もなくて、それが逆に怖かったですね。自分自身がしっかりとやっていかなくてはと…」

地元の蔵元を知る。それが自分の役目

そんな思いで29才のときに入ったこの世界で、初めに足を踏み入れたのは「日本酒」だった。本当に全国各地のいろいろな蔵元さんをまわったという税所さん。しかし、遠い地に酒を求めて足を運ぶうち、次第に違和感を覚え始めた。宮崎にだって美味しい酒はたくさんある。ならば頻繁に足を運ぶことのできる地元の蔵元さんのことを知ることが、本来の自分の役目ではないだろうか。そんな思いから地酒の世界に入り、3~4年後、焼酎の世界へと辿り着いた。

「焼酎の際たるものは気取らずに飲めること。今の焼酎ブームが、本当にたくさんの人が焼酎と触れるきっかけを作ってくれた。そのきっかけによって、焼酎の魅力を知った人たちが、さらに焼酎を盛り上げていってくれると嬉しいですね。ただ、このブームで『オシャレな焼酎の飲み方』みたいな形もできてきたりという感もあるようですが、やっぱり焼酎は気軽に気取らず飲んで欲しいですよね」と語る税所さん。

お客と焼酎の架け橋になる店でありたい

酒店という、蔵元さんとお客さんとの架け橋的な役割を担う立場でもある税所さんは、お客さんとの付き合い、蔵元さんとの付き合いを本当に大切にしている。
それはまず、蔵元さんの思いを知ること。そして、その酒の魅力を自分自身がよく知ること。その努力の上に、お客との素敵なコミュニケーションが図られているのだ。
「20代位の女性に持って行きたいんだけど…」
「この焼酎が本当に大好きで…、なかなか買えないけど予約ができますか」
などなど。次々に訪れるお客さんが、税所さんと会話を楽しみながら、買い物をしている姿があった。
「お客さんが求めるものを直接聞けるのも、蔵元さんの熱い思いを直に聞くことができるのも、私たち小売店なんですよね。だから、そんなお客さんと、蔵元さんの架け橋としての役目をこれからもしっかりと果たしていきたいですね」と税所さん。
蔵元の思いを感じて飲む焼酎はまた、格別なもの。この店でうまい焼酎に出合えそうな予感がする。

ドラムのちょうど真下の麹をおとすホースの写真

南九州の焼酎文化に欠かせない「黒じょか」。予め水で割った焼酎を燗をして飲むためのもの

一階にある2基の蒸留機の写真

これは嬉しい、試飲コーナー

芋蒸し機の写真

緊張ぎみの税所さん。でも、とっても気さくで優しいご主人です

「おり」の写真

さいしょ酒店さんには、蔵元さんもよく訪れる。この日もたまたま来られていた渡邊酒造場(田野町)の渡邊幸一朗さんと一緒に

季節限定の『初留垂れ しょっぱな』の写真

笑顔が優しい奥様と一緒に店を切り盛りしている

さいしょ酒店

  • 都城市松元町12-10
  • 問合せ/TEL.0986-22-1370

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更新日:2011年12月1日

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