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有限会社都農ワイン

都農町とその向こうに広がる太平洋を一望できる高台

都農町とその向こうに広がる太平洋を一望できる高台にある。98,000平方メートルの敷地には、野外ステージや遊具のある芝生広場などが広がっている

ワイナリー入り口の写真

ワイナリー入り口

昭和23(1948)年に再建された「日向酒造株式会社」の写真

都農町は宮崎県内一のブドウの生産地。ベリーA、キャンベルといった生で食べてもおいしいブドウの品種から作る都農ワインは、まさにブドウそのもののフレッシュな味と香りが人気を呼んでいる。ワインは日を決めて発売され、販売期間中は行列ができるほどだ。その味の秘密は、ブドウの搾汁率を低くして、渋味や苦味のない果汁のみを原料にしていること。それをヨーロッパ伝統の醸造法でワインに仕上げる。年間生産量は、ボトルで23万本(750ミリリットル換算)。

平成8(1996)年の創業当時から蔵をあずかる工場長・小畑暁さんに、酒造りについて話を伺った。
小畑さんは、以前大手清涼飲料水メーカーに勤務。ワインの製造・販売・企画・輸出入の仕事のためボリビア、東京、山形、ブラジルなど、世界各地を飛びまわった経験をもつ。「理想のワイナリー」を作りたいと思い始めたころ、都農ワインが醸造スタッフを捜しているのを知り、転職を即決した。北海道出身。

機械を便利に使いながら、経験がもたらすカンを信じる。

今から20年ぐらい前、自動化がすごく進みましたね。杜氏の技術を機械に置き換えるのを見ていました。製麹装置などができたのはそのころです。
焼酎に携わっていた人が、「全部手でやるのもいいかもしれないけど、機械は人の作業を補う形でどんどん使うべきだ、全自動化には反対だけど」と言っているのを聞いたことあります。小さな蔵は、機械に頼らざる得ないのが当然だと思いますね。24時間起きて全部面倒を見るなんて無理なんです。
ワインも実はそうなんです。
温度管理については、ある程度の期間をこれくらいの温度という目安があって、今はそれを機械に設定しておけばいいんです。それで異常が出ると、僕の携帯に連絡が入るようになっている。うちではこんなふうに機械を使っています。
ただ、人の感覚に頼るところは大きいんです。いくら数値通りになっていても、ちょっとおかしいなと感じたら、その時に対処する。うちは2人で造っていますが、お互いそのカンを大切にしてます。経験を積めば積むほど、カンのブレが小さくなって、当たる頻度が高くなると思います。
というわけで、機械化は進んでいくとしても、現場ではやっぱり自分たちのカンを大切にしたい。それは、今まで経験した中で積み上げたものだし、理論的な勉強を充分する中での答えってことです。酒造りというのはそんなものですよ。

ワイン百科『Wine Report2004』

世界的に権威のあるワイン百科『Wine Report2004』のThe 100 Most Exciting Wine Finds(最も興奮するワイン100選)で、うちの『キャンベル・アーリー(ロゼ)』が選ばれたのはびっくりしました。
この本には世界中のワインが並んでいて、日本で選ばれたのは2社しかないんです。全国にワイナリーが今でも200ぐらいあって、おそらくうちのワイナリーはその下の方にいたと思うんです。それが、この本の中ではトップに立ったということ。そこまで成長したのが非常にうれしかったですね。
このワイナリーが開く時から「世界に発信するんだ」と言って、当時は笑われていたんですが、志は高ければ高いほどいい。だって志は、ロハ(ただ)だ(笑)。

angel's share(天使のわけまえ)

樽というのは非常に面白いんです。
樽に入れたワインは、1年で3%ぐらい蒸発します。エンジェルズ・シェアって、天使の取り分。ワインを濃縮して、木の香りとか味まろやかさを出してくれているんです。それと樽に入れておくと酸化されにくい。だから昔の人は樽に貯蔵したんだなと思いますね。

宮崎県酒造好適米を100%使用した清酒『はなかぐら』の写真

130個あるフランス製のワイン樽。熟成容器としての寿命は4年

正解は、地元に伝わる栽培方法だった。

いい造り方というのは収斂して、工業的な部分はどこも似てきますよ。造り方は行きつくとこまでいって、後はその組み合わせの世界に入っている。このパターンとこのパターンを組み合わせてこういうスタイルを造る、もっともそのとおり正確にはいかないですが。
そこで、最後は原料の良し悪し。いかにいいブドウができるか、そこの差が一番大きいと思います。
都農は、一般的にはワイン用ブドウの適地ではありません。そこで独自の栽培方法でブドウ栽培して、結果が出つつあります。
まず、土作り、土壌作りに力を入れました。それと我々が行きついた方法は、結局地元に昔から伝わる方法だったんです。剪定や、枝の伸ばし方とか、昔からその土地にある方法が一番正しいということが分かったんです。

都農の歴史・文化・風土をワインに込める。

都農ワインは、年間を通して供給できるだけの量の製品がないということで、お客さまに迷惑をかけることもあります。
しかしながら、現在でも製造の能力の限度まで造ってます。なにより、私たちは地元の畑で栽培されたブドウで造るワインにこだわってますから。
我々は供給を担う会社ではないと思うんです。小さな蔵はみんなそうです。供給は大手に任せればいいんです。我々は特色を出す蔵であり、都農の歴史・文化・風土をワインに込める。そんな使命を持った会社じゃないかと思います。
グローバルなマーケティングとは、地方のローカルなものを「特徴あるもの」としてきちんと評価するということです。
最近、中小の蔵がどんどん切り捨てられ、廃業に追い込まれていく現状を、国や地域はもう少し真剣に考えた方がいいと思います。小さな蔵、小さな地域、その中に歴史があり、文化があるんじゃないでしょうか。

県産材の杉を使った野外ステージの写真

県産材の杉を使った野外ステージ。毎年コンサートが開催される

都農ワイナリーの写真

都農ワイナリー

ワインショップの写真

ワインショップ

ワイナリーショップの黒木美智子さんと新名未来さんの写真

ワイナリーショップの黒木美智子さんと新名未来さん

タンクの写真

ワイナリーの考え示すタンク

給料のない社員ローラの写真

給料のない社員ローラ

ワイン樽やテイスティングルームのある蔵の写真

ワイン樽やテイスティングルームのある蔵

隣接してあるワインレストラン「ソネット」の写真

隣接してあるワインレストラン「ソネット」

商品の写真

銘柄

原料

容量

価格

A キャンベル・アーリー

キャンベル・アーリー

750

1220

B マスカット・べリーA

マスカット・べリーA

750

1330

C マスカット・ベリーA エステート

マスカット・ベリーA

750

1500

D 都農ワイン レッド

カベルネ・ソービニヨン、シラー、マスカット・ベリーA

750

1500

E スパークリングワイン ロゼ

キャンベル・アーリー

750

1600

商品の写真

銘柄

原料

価格

A シャルドネ アンウッディド

シャルドネ

750

2200

B シャルドネ エステート

シャルドネ

750

2600

C シャルドネ アンフィルタード

シャルドネ

750

2800

 

有限会社 都農ワイン

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更新日:2011年12月1日

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