無戸室(うつむろ)、児湯の池(こゆのいけ)
八尋殿で新婚初夜を過ごしたニニギノミコトとコノハナサクヤヒメ。ミコトは翌日、地方を荒らしていた賊の征伐へ旅立ち、数ヶ月後に戻ると、ヒメは臨月を迎えていた。ミコトはヒメの不倫を疑うが、ヒメは四方出口のない産室を作らせ、「ここに火を放ってお産をする。ミコトの子ならば、無事に産まれましょう」と産室に入る。こうして産まれたのがホオリノミコト、ホスセリノミコト、ホデリノミコトの3人の皇子だった。
無戸室の向かい側には3人の皇子が誕生した時に産湯を使ったという児湯の池がある。昔、水の濁った沼地が多かった場所だが、ここだけはきれいな水が湧いていたことから、産湯として使ったという話。これが児湯郡の地名の由来と伝えられ、地元の人たちは「洗い子(あれんこ)」と呼んだ。
甲斐さん(談)
「ここは『ひじゅうどん』と呼んでました。漢字で書くと火柱殿らしいですよ。火を放ったときに火柱が上がったんですかね」
昔話をしながら、甲斐さんはこんな話も。「ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメは、いわば天の神と地の神の結婚で、日本と外国の国際結婚のようなもの。反対も多くあったんじゃないでしょうか」
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無戸室

児湯の池

児湯の池のコイ。人の気配で寄ってくる |