霧島ジオパーク
~自然の多様性とそれを育む火山活動~

鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島山は、20あまりの火山がそびえ、周辺に大浪池をはじめとする火口湖が水をたたえています。
豊かな自然に囲まれたこの一帯は、四季折々の美しさや雄大で変化に富んだ景観が魅力です。
平成22年9月には、霧島山を中心とした環霧島地域が「日本ジオパーク」に認定されました。

噴気活動や火山ガスのため、ミヤマキリシマ、ススキ、アカマツを主体とした風景が広がり、世界で唯一自生しているノカイドウを見ることができます。

池の周囲をミズナラ・カエデなどの広葉樹とモミ・アカマツなどの針葉樹が混生する豊かな森に囲まれ、四季を通じて多くの観光客が訪れます。

約17,000年前の噴火で作られた霧島山の中で標高1,700mと最も高い山です。山の大きさのわりに火口が大きいのが特徴です。また、火口壁は過去の爆発で崩壊し、角度によっては2つの山があるように見えます。

天孫降臨の伝説の伝説があり、きれいな山の形が特徴で、約7,000年前に活動を始めました。

現在の霧島山の中では、最も活動的な火山のひとつです。2011年1月に約300年ぶりとなる大規模噴火を起こしました。

約4,600年前に霧島山の中で、最大規模の噴火でできた火口湖です。山体は形成されず周辺にボラ(軽石)が分厚く積もりました。

約34万年前に加久藤カルデラから噴出した、火砕流溶結部にかかる滝です。別名「ままこ滝」とも呼ばれています。

加久藤カルデラの縁にあたり、加久藤カルデラと霧島山を一望できます。えびの市と湧水町にまたがる加久藤カルデラは昔湖でした。

落差15m、幅60mで、約34万年前の加久藤火砕流溶結部にかかる滝です。

「日本の滝100選」に選ばれる、落差18m、幅約40mの滝です。上流部では、甌穴群を観察することができます。約34万年前の加久藤火砕流の溶結凝灰岩ができています。