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50の物語集 神話編

神話・伝説のこぼれ話

第二十五話 こぼれ話 【日南市北郷町】

孤独(こどく)最後(さいご)海幸彦(うみさちひこ)のその()

弟の山幸彦が、兄の海幸彦の釣り針をなくしたことがきっかけで、兄弟仲が悪くなった二人。

山幸彦はワタツミからさずけられた塩満珠と塩乾珠を使って兄の海幸彦をこらしめます。

ある日も、山幸彦が海幸彦を攻めるため塩満珠を使うと、またたく間に海の水が満ちてきました。

海幸彦は
「これは危ない。おぼれてしまう」
と思い、「磐船(いわふね)」という大きくてがんじょうな船に乗り、その満ち潮にのって波間をただよいました。

船はやがて現在の宮崎県北郷町の宿野(しゅくの)あたりに流れ着きましたが、もう勝てないとさとった海幸彦はこの地で山幸彦に従(したが)うことを誓(ちか)ったといわれています。

こうやって、山幸彦のこらしめからようやく解放された海幸彦ですが、その後、この地をりっぱに治め、隼人族(はやとぞく)の祖(そ)となったと伝えられています。

そして最後は一人さびしくこの地で世を去ったということです。北郷町の潮嶽(うしおだけ)神社の西方の谷合地区にある王塚古墳は、海幸彦の御陵と伝えられています。

【潮嶽(うしおだけ)神社】(日南市北郷町)
山幸彦と争った海幸彦を主祭神として祀る全国で唯一の神社です。
山幸彦にこらしめられた海幸彦が、船で満潮の流れに乗ってたどり着いたのがこの地で、のちに宮居を定めたと伝えられています。

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