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50の物語集 神話編

第六話 アマテラスの岩戸かくれ|高千穂町

(あば)(がみ)スサノオに(こま)()てたアマテラス

疑(うたが)いの晴れたスサノオは、おとなしくなるどころか調子にのってますます乱暴になり、アマテラスの田んぼをこわしたり、御殿(ごてん)を汚したりとそれはそれはひどい暴れようでした。

そしてついには、アマテラスのいるはた織(お)り小屋の屋根に穴を開け、馬の皮をはぐとそこからその皮を投げこんだのです。

びっくりした娘の一人は、恐(おそ)ろしさのあまりとうとう死んでしまいました。

今までは、スサノオのこうした乱暴なふるまいにも目をつぶり、かばってきたアマテラスでしたが、さすがに目の前で起こったこの出来事にはすっかりおびえてしまい、とうとう“天の岩屋(あまのいわや)”の戸を開き、中に入ると戸をピシャリと閉めてしまいました。

さあ、日の神アマテラスが隠(かく)れてしまったから大変です。高天原(たかまがはら)はあっという間にまっ暗やみになり、神々がザワザワと騒(さわ)ぎ始め、悪いことが次から次へと起こり始めました。

困(こま)った神さまたちは“天の安河原(あまのやすかわら)”に集まり相談をはじめました。すると知恵の神オモイカネがアマテラスを岩屋から引き出す作戦をたてました。

「まず、アマテラスに夜が明けたと思わせるために、ニワトリを集めていっせいに鳴かせましょう。それから、アメノウズメは岩屋の前でおもしろおかしく踊(おど)って、ほかの神々はそれをはやし立てるのです。外の様子をふしぎに思ったアマテラスが、岩屋の戸を少しでも開けたときに、タヂカラオはアマテラスを外に引っぱり出すのです」

さっそく、ニワトリが集められ、アメノウズメは踊るしたくをととのえました。力の神さまタヂカラオはこっそりと岩屋の戸のわきに隠れました。いよいよアマテラスを天の岩屋から呼び戻す作戦が始まりました。

※神さまメモ 「天(あま)の岩屋(いわや)」
高天原にある岩間にできた洞くつです。「岩屋」は「窟」とも書きます。

【天岩戸(あまのいわと)神社 】(高千穂町)
西本宮と東本宮があり、西本宮は、アマテラスオオミカミがお隠れになった「天の岩屋」をご神体として祀っています。
西本宮から岩戸川沿いにしばらく歩くと、八百万の神が会議を行ったとされる「天安河原」があります。
また、西本宮の参道脇には、勾玉(まがたま)、土器、石斧など古代高千穂地方の貴重な資料約2千点を展示した「徴古館」があります。

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