ホーム > 50の物語集 > 50の物語集一覧 > 神話編

50の物語集 神話編

第四話 イザナキのみそぎ|宮崎市

みそぎの()日向(ひむか)()

ようやく黄泉の国から戻ることができたイザナキは、イザナミに会いにいったことをとても後悔(こうかい)していました。

「黄泉の国で、私の体は大変けがれてしまった。きれいに洗い清めなければ」

こういうと、イザナキは“筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(おど)の阿波岐原(あわぎがはら)”に出かけ、そこで“みそぎ”をすることに決めました。

まず、持ち物や身につけていた衣服を脱ぎ捨てました。するとそれらの物からたくさんの神さまが生まれました。

つえから生まれた神さま。帯から生まれた神さま。小物を入れる袋から生まれた神さま。衣から生まれた神さまなどです。

裸になったイザナキは、チャポン…チャポンときれいな水の中へと入っていくと、中に潜(もぐ)って体を洗いはじめました。

するとどうでしょう。今度もたくさんの神さまが生まれたのです。

イザナキの体からでた汚れから生まれた神さま。水底で体をすすいだときに生まれた神さま。水中で体をすすいだときに生まれた神さま。水面で体をすすいだときに生まれた神さまなどです。

そして、体がすっかりきれいになったイザナキが、最後に顔を洗ったときのことです。

左の目を洗うとアマテラス。右の目を洗うとツクヨミ。そして鼻を洗うとスサノオが生まれました。

イザナキは、みそぎの最後に生まれた三人の神さまの誕生をとても喜び、アマテラスには高天原(たかまがはら)を、ツクヨミには夜を、スサノオには海を、それぞれ治めるよう告げたのでした。

※神さまメモ「みそぎ」
体についた「けがれ」を水で洗い流す宗教的な儀式(ぎしき)です。
※神さまメモ「筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(おど)の阿波岐原(あわきがはら)」
古事記に出てくる、イザナキがみそぎを行った場所です。「筑紫」は九州全体をさし、「小戸」は水門を意味します。「橘」「小戸」「阿波岐原」は現在でも宮崎市内の地名として残っています。

【住吉神社】(宮崎市)
イザナキのみそぎから生まれたウワツツノオ、ナカツツノオ、ソコツツノオのツツノオ3神を祀っています。
全国に2千あまりある住吉神社のなかでも由緒ある古社として知られ、昔からおだやかな、航海の安全の神としてあがめられています。

【小戸(おど)神社】(宮崎市)
イザナキを祀り、江田神社、住吉神社とともに、イザナキのみそぎの神話にまつわる神社です。昔から海の神、航海の神としてあがめられています。
「小戸」とは狭い水門や港を意味する言葉で、当神社も最初は宮崎市の大淀川河口にありましたが、現在は鶴島町に移転しています。

<<第三話  ・  第五話>>

宮崎県
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東二丁目10番1号  TEL(0985)26-7530

本ホームページの著作権は、原則として宮崎県に帰属します。

Copyright © Miyazaki Prefecture. All Rights Reserved.