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50の物語集 神話編

第三話 黄泉の国|宮崎市

イザナミを()って、イザナキ()(そこ)

イザナミを失ったイザナキは、あきらめきれずに、ただただ会いたい一心でイザナミのいる

“黄泉(よみ)の国”へと出かけていきました。

「イザナミ…イザナミ、私のイザナミはどこにいる?」

イザナキはいっしょうけんめいにイザナミをさがしました。

そして、イザナミをようやく見つけると、こう言いました。

「いとしいイザナミよ。まだ国づくりは終わっていません。さあ、一緒に帰りましょう」
すると、イザナミは答えました。

「私は、黄泉の国の食べ物を口にしてしまったので、帰ることができなくなってしまいました。でも、あなたが、こうしてわざわざ迎(むか)えにきてくれたので、この国の神に相談してみます。その間、決して私の姿を見ないでください」

イザナキは長い時間イザナミが出てくるのを待っていました。

しかし、いくら待っても出てきません。イザナキはとうとうがまんできずにイザナミのいる御殿(ごてん)に入り、中をのぞいてしまいました。

そこでイザナキが見たものは…あまりにも変わり果てたイザナミの姿でした。

顔や体中にウジ虫がはいまわり、体のあちこちには、それはそれは恐(おそ)ろしい姿をした化け物たちがうごめいていたのです。

すっかり恐ろしくなったイザナキは、いちもくさんに逃げ出しました。

「こらあ〜!イザナキ。逃げるのかあ!私にに恥(はじ)をかかせおって!」

イザナキがうしろを振り返ると、体のあちこちからウジ虫をぶら下げたイザナミがこわい顔で追ってくるではありませんか。

いよいよこわくなったイザナキは、必死に逃げました。そして黄泉の国の出口にようやくたどり着くと、近くにあった大きな岩で道をふさいで、やっとのことでイザナミからのがれることができたのでした。

※神さまメモ「黄泉(よみ)の国」
地の底にある暗くて冷たくてさびしい場所です。
そこには死者が住み、生きている者は立ち入ってはいけないといわれています。

【みそぎ池】(宮崎市)
御池(みいけ)ともよばれ、イザナキが黄泉の国のけがれをはらうため、みそぎを行った場所といわれています。
みそぎ池のある宮崎市阿波岐原町の市民の森公園は、四季折々にハス、ハナショウブ、アジサイなどが咲きほころび、市民の憩いの場として親しまれています。

【江田神社】(宮崎市) 
イザナキとイザナミを祀り、平安中期の法典「延喜式(えんぎしき)」にも記された由緒ある古社です。当神社のある阿波岐原町一帯は、古事記にでてくる「日向の橘の小戸の阿波岐原」として、イザナキがみそぎを行った地といわれています。
また、お祓いの祝詞(のりと)にでてくる舞台として、お祓い発祥の地ともいわれています。

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