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50の物語集 神話編

第二話 火の神カグツチの誕生とイザナミの死|都城市高崎町

イザナミを(うしな)(かな)しみに()れるイザナキ

イザナキとイザナミは、高天原(たかまがはら)からオノコロ島に降り立つと、さっそく大きな御殿(ごてん)を建てました。

そして、ある日、二人っきりになるとおたがいの体をジロジロと見くらべました。

「私の体はこのようにつくられていますが、足りない部分があるようです」とイザナミが言いました。

イザナキは
「私の体には反対にあまっているものがあります」
「では、足りない部分とあまっている部分をあわせて私たちの国をつくりましょう」

こうして、イザナキとイザナミはたくさんの島をつくりはじめました。

アワジの島、ツクシの島、イキの島、サドの島などです。

次に、イザナミはたくさんの神さまを生みはじめました。

家や土地の神さま、海の神さま、風や木や山や野の神さま、船の神さま、食べ物の神さまが次々に生まれ、最後に火の神さまが生まれました。

火の神さまの名前はカグツチ。

しかし、炎に包まれて生まれてきた火の神を生んだことでイザナミは大やけどを負ってしまい、そのことが原因でとうとう死んでしまいました。

「たった一人の子のために、いとしい人を失ってしまった」

大好きなイザナミが死んでしまったイザナキは悲しみ、大声で泣き続けました。

そうしているうちに、イザナキの心の中にカグツチへの怒(いか)りと憎(にく)しみがフツフツとわきあがってきました。

そして、とうとう腰にさげていた“十握の剣(とつかのつるぎ)”でカグツチを三つに切ってしまったのです。

イザナミを失い我が子さえも殺してしまったイザナキ。その悲しみはいつまでもやむことはありませんでした。

※神さまメモ「十握(とつか)の剣(つるぎ)」
「握」は手をゲンコツにした手の幅をいいます。ですから「十握」は、ゲンコツ十個分の長さの剣であったといえます。

【神石(かみいし)】(都城市高崎町)
東霧島神社の境内にあり、イザナミの死をなげき悲しんだイザナキが、火の神カグツチを「十握の剣(とつかのつるぎ)」で3つに切り分けた跡と伝えられています。
そのほかにも、イザナミの死を悲しんだイザナキの涙が固まってできたものであるとか、人に害を与えていた魔物の石をイザナキが3つに切り分けたとする説が残されています。

【東霧島(つまきりしま)神社】(宮崎市高崎町)
霊峰高千穂峰をとりまく霧島六社権現の一つで、イザナキがカグツチを斬った跡と伝えられています。その際用いた「十握の剣」はご神宝としてあがめられています。
参道を進むと故有谷(ゆやだに)という小池の中に「神石」があり、そのほかにも鬼が一夜で造ったとされる「鬼岩階段」があります。

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