更新日:2011年12月1日

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宮崎焼酎とは

焼酎博士 永山久春さん

焼酎は宮崎の土と水が育んだうまいもの。遊び心がある。そこがいいんです。
宮崎の焼酎は平成14年4月から15年3月までの1年間で、約8万キロリットルが出荷されている。8万キロリットルというと、1.8リットルビンにして約4500万本。
「この出荷量は過去最高ですよ。やはり、関西や首都圏での焼酎ブームを反映しているんでしょう」と言われる永山さんは、宮崎県酒造組合連合会の専務理事として県内の焼酎業界を24年間支えてきた。平成15年9月30日に同連合会が発展的解散をした際に、多くの慰留の声を受けながらも勇退。まさに宮崎焼酎の生き字引といえる。

焼酎博士の永山久晴さんの写真

焼酎博士の永山久晴さん

永山さんに宮崎の本格焼酎の歴史を語ってもらった。
「実は、本格焼酎の定義は、平成14年11月にようやく定まったんですよ」
え?でも本格焼酎という名称はもう定着してるのでは?
「本格焼酎の名称は、霧島酒造の先代・江夏順吉さんが提唱して、九州各県の酒造組合で作る九州旧式焼酎協議会(後の九州本格焼酎協議会)から当時の大蔵省に陳情を重ねて、昭和34年に使用が認められた名称です。以来、酒税法で定める焼酎乙類を『本格焼酎』と呼ぶようになりました。でも、法の上の定義はあいまいなままだったんです」
どんなものですか?
「酒税法第3条では、アルコール含有物を蒸留したもの、です。これだけでは、原料に何が使われているのかわかりませんね。この焼酎ブームで、本格焼酎とは何だと聞かれて困っていたのが実情だったんです。それがようやく、酒類業組合法の例外表示として『本格焼酎とは、芋類、穀類、こうじ及び水を用いて発酵させたアルコール含有物を単式蒸留器で蒸留したもので、アルコール分が45度以下のものをさす』と定められたのです」
意外ですね。やはり焼酎の「乙」とは、地酒のようなイメージだったんでしょうか?
「そうですね。いまでこそ、年間8万リットルの出荷量のうち、77%を県外に出荷し、全国シェアの23%を宮崎焼酎が占めていますが、昔は焼酎の酒税が安かったので安い酒のイメージもあったし、「焼酎甲類」「焼酎乙類」の呼び名にあるように、「乙」という言葉が劣る印象を与えたことは事実です。それで、イメージアップを図るために本格焼酎という名称を打ち出したんです。これが宮崎焼酎を活性化させる第1のアクションでした」
まず名称を変えてイメージアップ。次のアクションとは?
「昭和54年に宮崎で開催された国民体育大会です。この時、会場でアルコール飲料を販売する免許を取り、会場や宿泊所で宮崎焼酎を売り込んだんです。私たちは焼酎をもって宿泊所になった全ホテルをまわりました。夕食の会場で、試飲会を開いて、焼酎の飲み方を教えるんですよ。これがテレビの全国放送で取り上げられて、話題になったもんです。それまで国体会場で酒を販売したことはなくて、初めてのことでしたから。いい宣伝ができましたよ。それを機に、全国に打って出ようと本格焼酎の見本市を始めたんです」
それが次のアクションですね?
「そうです。国体の年を前後して全国主要都市で『宮崎の本格焼酎見本市』を開催しました。県外に売り出そうにも、各蔵元が単独で出かけるのは負担が大きすぎます。そのためにまず組合が見本市を開いて、次の年からは県内メーカーが出ていって販売をする形で続けてきました。東京、大阪、名古屋、仙台、札幌、北九州……あちこち行きましたね。やはり実際に飲んでもらうことで確実に魅力が伝わったという手応えがあります」
焼酎の魅力とは何でしょう?
「焼酎は芋、麦、そば、米と原料の種類が多く、お湯割り、果汁割り、お茶割り、ストレートなどいろんな飲み方もできますね。そして、なんといっても焼酎は大勢でワイワイやれるでしょう?開放的なところがいいじゃないですか。焼酎は、宮崎の土と水が育んだ楽しい酒なんですよ。どうぞ大いにやってください」

焼酎博士の永山久晴さんの写真

永山さんのプロフィール
1923年宮崎県出身
昭和18(1943)年/宮崎県林産物検査所入所
昭和23(1948)年/宮崎税務署入所。臼杵、中津税務署総務課長を経て、大分税務署間税担当特別国税調査官(指定)
昭和54(1979)年/宮崎県酒造組合連合会専務理事(平成15年9月退職)

平成6年宮崎日日新聞社産業賞受賞。ほかに、税理士、宮崎市芸術文化連盟監事、詩吟渓月流宮崎吟詠会会長、宮崎県税友会副会長、宮崎県田野町人会「宮崎わにつか会」会長。著書『本格焼酎』、『宮崎の食文化誌』(ともに共著)鉱脈社刊

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